(2019年8月11日 更新されました)
お陰様で、最近様々な方から執筆や記事の依頼を頂くことが多くなり忙しく記事を書いておりました。
お仕事をいただけるというのは大変ありがたいことですね。
この記事では、南アフリカランドのスワップ金利を使用した稼ぎ方を紹介、解説していきます!
南アフリカランドのスワップ金利を利用し安定して稼ぐ!
FXをやっている方なら、スワップポイントで安定的に楽に収益が発生しないかな?
と一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
今回はやり方次第で 安定的に稼げる手法をお伝えします。
※正直、資金さえあればいくらでも安定して利回りよく稼げるのでおすすめです。あくまでしっかりとリスクヘッジした上でですが。
最後まで読んで頂ければ、少なくとも定期預金はするべきではないと感じるかと思います!
そもそも為替の世界で良くでてくるスワップポイントとは
スワップポイントとは「2つの通貨を交換するときに生じる金利差調整分のこと」を指します低金利の通貨を売って、高金利の通貨を購入した場合、金利差が発生して常に収益が生まれます。
通常は低金利の通貨を売って高金利の通貨を買った場合には、その低い金利を借りて高金利通貨の金利部分を享受できるので収入となります。
その500万円を、利息6.0%で貸したら530万円貰えます。
その場合、もらった530万円の中から505万円を返せば、
530万円 - 505万円 = 25万円 の利益となります。
低金利の通貨建てで高金利の通貨を買えば(ロング)良いので、
日本円建てで、南アフリカランドが上がるようにかければスワップポイントで利益が発生します。
▼ご参考
一般的な低金利通貨
- 日本円
- スイスフラン
- ユーロ etc...
一般的な高金利通貨
- 南アフリカランド
- トルコリラ
- メキシコペソetc...
日本円建てで南アフリカランドを買っていると、南アフリカランドの金利の方が高いので毎日少しずつスワップポイントが入ってきます。
毎日金利収益が発生するのが良いところです!
南アフリカランドを利用した、ほぼ無リスクでスワップ金利を獲得する運用とは
ここからはスワップ金利の投資のメインとなる、南アフリカランドについて具体的に見ていきましょう。
なぜ南アフリカランドの金利が高いのか。南アフリカランドが日本に人気の理由!
スワップポイントをうまく使えれば、高金利通貨を買うことで高い金利収入が得られます。
ちなみに、そんな高金利通貨の中でも日本では南アフリカランドがとても人気です。
ではなぜ南アフリカランドの金利が高いのか。
その理由は新興国は対外からの資金流入に頼らざるを得ないため、政策金利を高くして資金流入を目的としているからです。
一定以上のリターンが期待されなければ、あまり新興国に投資はされません。
南アフリカランド等のスワップポイントが高いのは、そのリターンを、金利という形で発生させている状況です。
この基本的な動きが起きることを期待して南アフリカは政策金利を引き上げて、
南アフリカランドの通貨に資金流入を促しているわけです。
また新興国というのは、景気後退に陥る可能性があるニュースが出るとどうしても通貨が大きく売られやすい傾向があります!
そこを、金利を常に高水準で維持することで資金流出を防ぐ狙いもあるわけなんですね。
ちなみに日本は円の金利が低すぎる(2019年6月現在で-0.1%)状態です。
お金を借りるとお金が貰えるという謎の水準になっています・・・
銀行に預けていても全く資産が増えないことから、高金利通貨を買って金利収入を得ようとするニーズが増えました。
その流れで、
日本のFX業者はほとんど南アフリカランドを扱っており、
スワップポイントをいい水準に保ってくれています。
このように日本のFX業者が扱うことで南アフリカランドの流動性が向上しているのも事実で、
FX業者が扱えば扱うほど流動性が厚くなりスプレッドが狭くなるという好循環が生まれることにもなります。
予備知識ですがFXのスプレッドは流動性の厚さを示していることも覚えておきましょう。
トルコリラも日本には人気の通貨ですが個人的には南アフリカランドの方がおすすめです。
南アフリカランドに負けずに高金利通貨なのですが、スワップポイント狙いとしても金利の高さだけで判断してはいけません。
スワップポイント狙いの場合、通貨を持ち続ける必要がありますので、必然、長期投資となってきます。
金利が大事なのは勿論ですが、長期のトレンドも非常に重要です。
トルコリラは長期的に見て圧倒的に下げトレンドです。
そういった観点から見ても、南アフリカランドの方が安全な長期投資は行いやすいということは覚えておきましょう。
南アフリカランドの日本の金利差は実際どれくらい?
先ほどご説明したスワップポイントのベースとなる「金利差」って日本と南アフリカでどのくらいあるのでしょうか?
- 日本| -0.1%
- 南アフリカランド| 6.75%
なんと6.85%もあります。
南アフリカランドを買っていれば、年間で6.85%儲かります。
日本は失われた20年とも呼ばれており、景気が良いと感じている人はあまりいないのではないでしょうか?
この状態は現在も継続しており、出口が見える気配は一向にありません。
為替見通しとして、日本の低金利は当面続く
日銀はETFの購入を行なっています。現在の悪景気の出口を考える際には、
その買い続けていたETFどうするのか。と想像すると、
マーケットはみんな戦々恐々としています状況です。
とてつもない金額のETFを持っているので、現在の日経平均は、実は2,000円以上 日銀が押し上げているとも言われています。
この状態が続く限り政策金利を上げるタイミングを逸しているとも言えるので、
日本の低金利状態は続くということが予想されます。
為替見通しとして、南アフリカランドの高金利も当面続く
南アフリカはインフレがどんどん進行する国です。
※インフレには、「いいインフレ」もあれば「悪いインフレ」もあります。
悪いインフレというのは
景気後退が起きる → 通貨安が進み、通貨安から輸入物価が上昇 → インフレが起きる ことで、
このサイクルが生まれやすいのは新興国特有のリスクです。
景気後退があっても通貨安を発生させないために高金利を維持する必要があり、
南アフリカランドの高金利は当面継続すると予想できます。
南アフリカランドのスワップポイントを最大限利用する投資手法とは?
おまたせしました。ここからが本題です!
スワップポイントを最も活かす投資手法は2つです。
- 鞘取り(さやどり)
- ドルコスト平均法
では、それぞれ具体的にどういったものか見ていきましょう。
スワップポイントの鞘取りとは
スワップポイントが低いFX業者で南アフリカランドをショートで保有すること
無リスクに近い投資手法です。為替変動の影響を全く受けず、スワップポイントの差益のみを日々受け取れる手法となります。
リターンは減りますが、適切にリスクコントロールさえしていれば無リスクで金利を受け取り続けられるため、
FX初めたばかりで怖い方や、極力リスクを抑えたい方にかなりオススメです!
スワップポイント鞘取りのやり方手順
スワップポイントの高いFX業者とスワップポイントの低いFX業者で同じタイミングに買い注文と売り注文を出す、
両建てというポジションのとり方をします。
ロングポジションを持っているFX業者でスワップポイントを得ながら、
ショートポジションを保有しているFX業者ではスワップポイント分損失を被っている状態となります。
値動き(為替変動リスク)に対してはロング、ショートどちらもポジションをとっているため、
為替変動リスクを0としながら、損失を相殺することが出来ます。
為替変動リスクは両建てで0にできるとして、その上でスワップポイントを稼ぐためには条件として、
受け取れるスワップポイントと支払うスワップポイントが逆転している業者を探すこと!が必要となります。
実はスワップポイントとは、FX業者で各自設定しているため会社によってバラバラです。
条件を満たしたFX業者を見つければ後はそこに入金して両建てするだけです。
具体例がないと分かりづらいと思うので、具体例を出すと、
B社で南アフリカランドを10万通貨購入(スワップポイントは100円/1日)
A社で南アフリカランドを10万通貨売却(スワップポイントは-50円/1日)
= 50円/日 利益
10万通貨ランドあたり1日50円儲かるため、
1ヶ月で1500円程度(30日計算)儲かることになります。
南アフリカランドってFX業者も目玉商品として提供しているため、スワップポイントを
メリットに勝負しているFX業者もあるため、チェックすると結構なリターンに
なることがあります。
FXにおける、スワップ金利鞘取りのメリット、デメリットまとめ
【メリット】
- 為替変動リスクがなくある程度の金利を享受出来ること
【デメリット】
- 「両建て」を行うため資産が2倍必要となること
- 余裕のある資金管理をしないと片方のポジションがロスカットに見舞われること
この資金管理というのは「ロスカット」に遭わないよう証拠金維持率に注意しましょうということです。
やはり相場はトレンドが出ると大きく動き始めるものであり、中長期てな運用を基本とするスワップポイントの運用となると、
かなり大きな変動にも耐えることが出来るような証拠金維持率をキープしないといけません。
ロスカットの観点から、南アフリカランドに限らずですがスワップポイントのサヤ取りをする際には、
完全に放置していい!というわけではないので注意しましょう。
実際に行うためのコストはどのくらい?
1ランド=8.0円とすると10万通貨の取引には80万円必要となり、
鞘取りの場合買いと売り両方のポジションが必要となるため合計156万円が必要となります!
しかしFXの強みはレバレッジがかけられます。
レバレッジ20倍の場合 | 10万通貨あたり40,000円なので必要金額は40,000円×2=80,000円
このように必要証拠金が小さいため、少額からでもスワップポイントの運用が南アフリカランドで行うことができます。
ただ、実際にはロスカットや追証など考慮するとある程度反対方向の為替変動リスクにに耐えられるよう資金管理をしなければなりません!
南アフリカランドは年間で20%程度は動くとされているため、この変動に耐えることが出来る資金管理をするようにしましょう!
ドルコスト平均法によるスワップポイントの運用とは
そもそもドルコスト平均法って?
「ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資する。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。
高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なる。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされる。価格が下がった場合のみならず、上がったときにも買う点で難平買いとは異なる。
長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法である。上げ相場でドル・コスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまう欠点もある。タイミングを精密に測れないため、値動きの早い商品で、ハイリターンを目指す投資には向かない。
出典:wikipedia
簡単に言うと、定期的に決まった金額を淡々と買い続けるということです。(毎月1日に3万円!みたいな)
平均購入単価のブレを中央値に収斂させるためのリスク軽減策となります。
ドルコスト平均法の特徴って何?
ポイントは、数量ではなく金額ベースで淡々と購入することです。
毎月1日に3万円と決めたら、3万円分その間隔で買っていく。
通貨の価格変動が起きるため、3万円分で変える数量は変わってくるが、そこは変えない。3万円という金額に固定する。
これはFXでよく言われる難平と呼ばれる手法とは異なっており、上昇したタイミングでも淡々と買い続けるのが特徴と言えます。
しかし個人的にはドルコスト平均法は危ないと考えております。
FXの場合、通貨ペアによっては適切に選ばないと想定外の損失を被ることもあります。
FXにおけるドルコスト平均法の恐怖とは
実際にどう危険なのか
昨年ロスカットが多発した「トルコリラ」を見てみましょう。
チャートは2008年のリーマンショック前からのチャートです!
2008年までは100円以上あったトルコリラですが、11年経過して一時15円台まで暴落する動きです。
こうなると平均単価は50円程度になることから、評価損を見ても3分の1もない水準の評価損を計上することとなります。
トルコリラは金利が高いとはいえ、半値以上の暴落を見せると金利では到底太刀打ちできません。
昨年は長期投資で行なっていたレバレッジ3倍程度の投資家もロスカットにあうような動きをしています。
また、このチャートのトレンドを見て「金利が高いからエントリーする」というのは極めて危険です。
これだけ継続して通貨が下落しているのにはなにかしらの理由があります。
理由があるからこれだけの下げが起こっています。
そこに抗って逆張りするのが賢明かどうかは、自己判断ですがあまりおすすめはできません。
南アフリカランドであれば、下落はしているもののスワップポイントの範囲内で収まっており、
高金利を加味するとむしろプラスが出ている状況です。
だからドルコスト平均法は「継続的に下落している通貨ではなく、ある程度の値幅と金利のバランス」がとても重要ということから
南アフリカランドの方がトルコリラよりもスワップポイント運用という点で利用しやすいということになります。
実際に南アフリカランドを利用したドルコスト平均法の運用方法は?
では南アフリカランドを利用したドルコスト平均法の運用方法をご説明しましょう。
運用方法はシンプルで下記のような取引を行なっていくのみになります!
10月1日 10万円分の南アフリカランド円を購入
11月1日 10万円分の南アフリカランド円を購入
重要なポイントとしては、最初お伝えした通りこちらです。
タイミングを変えながら購入していくことで平均単価が収斂され、平均単価の上昇を抑える役割を果たしていきます。
とは言え、証拠金維持率は常に一定以上余裕を持って保持しておくことは大切です!
中長期であれば目安は600%程度は維持しておくと安心かなと。
スワップポイントの魅力は日々収益が入る点が大きなポイントです。
ある程度スワップポイントが入れば、それを元にさらにポジションで積み増すことで、
複利の効果を得ることができるため資産は膨らみながら増えていくことになります。
余裕を持った資産運用の手法を行えば、将来の資産形成の一助になることは間違い無いです。
是非みなさん行なってもらえると投資信託よりもいいと感じると思います。
筆者自身スワップポイントの運用を行なっており、年間30%程度のリターンを得ることができています。
南アフリカランドをはじめとした、新興国の通貨でFX投資を行う際の注意点は?
もちろんこの投資は比較的リスクコントロールでリスクを大きく低下させることが出来ますが、
高金利であり、新興国だからこその投資に関しての注意点があります!
為替の値動きが先進国の通貨に比べて大きい
為替の値動きというのは流動性が厚ければ厚いほどスプレッドは狭く、値幅は狭いと言われています。
それは考えるとわかるかもしれませんが、売り買い両方の注文が様々入るため一方方向に行きにくいためです。
しかし新興国通貨は流動性が薄いことから、ちょっとしたことで大きな注文が入り、大きく値動きがあることも。
このちょっとした大きな振れでロスカットに遭ったりすることもあるため、こういう意味から
「リスク管理の徹底」が新興国通貨には必須ということを説明しています!
新興国通貨で日本でメジャーなのは南アフリカランドを始め、トルコリラ、ブラジルレアル、メキシコペソ、ロシアルーブル等
があり、共通して言えるのは、政策金利が高いことです。
今後の南アフリカランドの見通しは
南アフリカランドも下落基調で継続はしているもののトルコリラと比較しても下落幅は大きくありません。
ファンダメンタルズを焦点に当てると、汚職が広がっている国だったものの、その汚職を無くそうという改革が進んでいる状況です。
電力不足やエネルギー不足等インフラ整備が課題な国でもありますが、現在東南アジアと比較されるほど、フロンティアなマーケットとして
世界の投資家から注目を浴びており、国内の政治改革が進む過程で成長余力が高い国のポテンシャルが活かされる国とも言えるでしょう。
そのためこの水準からこの中長期的なスワップ投資はとてもいいタイミングと自信を持って言えるため、
筆者自身も8円台からこの運用を行なっています。
為替のため上下の変動ありますが、正直この運用方法であれば証拠金維持率を考えればOKのためとても楽な投資法です。
是非みなさん一度試して見ることをお勧めします。