イエレン議長が「この指標もみるべきだ」
とある議会証言で話していたのをきっかけに一時話題になりましたが、今では他の労働指標と合わせてみるのが有用とされています。
JOLTS
このJOLTSですが、労働省から月次で公表されている16,000の事業所に対する調査を元に作成されています。
発表されている項目としては雇用者数、求人、採用、離職で、離職の内訳として、辞職、解雇、その他離職という項目で構成されています。
ここでFRBがどの項目を見ているかというと、採用・求人動向に注目しています。JOLTSでは特に採用者側の数字が公表されているためなんですね。
また採用者と離職者の差は大体雇用統計の民間雇用者数の伸びと一致します。
JOLTSのいいポイントはこの雇用者数の変化が、事後的ではあるものの、採用と離職どちらによるものだったか?を把握することができる点です。
これはとても大事なポイントですよね。
また労働市場全体の需給のミスマッチを見る上ではJOLTSの求人率は欠員率と雇用統計の失業率の関係をみるのが有用です。