今日は昨日のFOMCを総括し、どのようなトレードアイデアがあるかを簡単にまとめてみたいと思います。
チャートではなくファンダメンタルズのみのため興味ある方は読み進めてみてください。
結論は
「景気が悪くない中利下げサイクルには入らないため織り込みすぎた金利低下部分が修正される」
と言うことです。
ニュースは誰でも見れるので、どのような点がポイントだったのかをまとめていきます。
FOMCのポイントとトレードアイデア
2019年7月のFOMCのポイントは?
FOMC前までマーケットは0.50%の利下げを織り込んでいた
これはFOMC直後のマーケットの動きを見れば一目瞭然です。
下記のチャートをご覧ください。
これは昨日のFOMCの発表後のNYダウ、ドルインデックス、米債2年金利、GOLDの価格です。
画像左側がFOMCが公表された日本時間の朝3時です。
黄色:NYダウ 赤色:米債2年金利 緑色:ゴールド オレンジ:ドルインデックス
となっています。
それぞれの動きを見ると
下落:NYダウ、ゴールド
上昇:米債2年金利、ドルインデックス
FOMC前の動きは
下落:米債2年金利、ドルインデックス
上昇:NYダウ、ゴールド
となっていました。
つまりFOMC前には年内利下げ3回、そして今回0.50%利下げをある程度織り込んでいたことが影響し
ポジションの巻き戻しが入ったと言う動きになります。
一番大きいパウエル議長のコメントはニュースにも出ていますが、
「利下げトレンドの入り口ではなく一旦の景気の調整」
という発言が全ての動きに繋がっています。
これは金利の動きからも考察できます。
これは米国債金利カーブの動きをグリッド毎に表示しました。
2年金利が2日前と比較して上昇しており、一方で10年ゾーンは低下しているのがわかります。
イールドカーブはベアフラットの動きとなっており、2年ゾーンの早い段階での利下げを織り込んだ修正が入りつつあるのがわかると思います。
これもポジションの巻き戻しが起きている1つの動きですね。
FRBメンバーの金利予想(dots)の動きは?
次に機関投資家がいつもみている「dots」についてみてみましょう。
上記はグレーが前回のdotsチャートで黄色が今回のチャートになります。
前回から見ると中央値が25bp-50bpほど低下しており、明らかにFRBメンバーは利下げ方向に傾いているのが理解できます。
これが今回の結果を表にしたものです。
特に下記のインプライドの金利を見ると、2020年ではFF金利先物で1.45%まで低下しており、かなり先物市場が利下げを織り込んでいるのが
理解できます。
このようにマーケットはかなり利下げ方向に傾いているのが把握できました。
ではこれをトレードアイデアに活かすにはどうすればいいかご紹介します。
トレードアイデア
①ゴールドショート
これはかなりの利下げを織り込んで年初来高値を更新していた中、ポジション調整の巻き戻しから
1200-1300ドル付近まで戻してもおかしくないと言えるでしょう。
②米債金利ショート
金利は一旦戻すと考えてショートを選好したい状況です。
2年金利メインに、2年、5年、10年ショートと言う手も悪くはないかも。。。
カーブで行くなら2年ショート10年ロングでデルタを0にしながらのプレイになりそうです。
③ドル円ショート(これは110円付近から)
次は米債金利が上昇し現在ドル円も上昇中ですが、お盆の影響もあり、ポジションを積んでくる投資家はいないため
株は上値が思い環境です。
そのため金利のみ連動しているドル円は一旦上昇するも上値は重いと考えて109円台後半から110円付近のショートを109円前後での
利益確定というプレイができるのではと思っています。
でも消費税増税もあるのでお盆明けからのショートは流石にし難いです。
これはお盆までと考えておいたほうがいいでしょう。
ポジションの巻き戻しは利益の好機!
最後に株ではショートで儲かっている人が多いように、みんなが諦めてポジションを閉じる時の
動きを利用して儲かる人が多いのが投資の世界です。
当然それ以外で稼いでいる人もいますが、機関投資家のような長期的なトレンドフォロワーもいれば
1ヶ月程度の短期でトレードするプレイヤーも数多く存在するため、巻き戻しを利用する価値は
大いにあるでしょう。
是非常にポジションの傾きに目を向けながらトレードすると違った景色が見えてきますので
是非意識してみてくださいね。
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